5年前、私は地元では大きな企業の総務部で経理で働いていた。
課内は、女性が5人で男性が15人ほど。
うち派遣職員は私を含めもう1人の女性。
私は電話対応から事務処理、請求書作成、伝票処理などをした。
そのほかの職員はほとんど正規職員。
仕事は8時から17時が定時とされていたが、基本的に定時で終わることはなかった。
22時くらいまで働くこともあった。
役職者は、20代そこそこの私からみても仕事ができない、
パソコンもたいして使えないというのが現実だった。
派遣とはいえ、正規職員並みの仕事をさせられるのは当たり前だったから、
最初は大変だったけど稼げるだけ稼いだ。
2年勤務して正規職員への打診があった。
私は都合の良さも感じていたので断った。もう1人は契約終了になった。
雇用する側からすれば本当に都合のいいものでしかないと思う。
高い時給を払ってでも人材を補わざるを得ない状況なのだから、
正規職員が新たに入社すれば定員オーバーってわけだ。
だけど、私は、細かい経理をこなすことにより
自分のスキルに変えることができたと思っている。
女性も多く働きだした今、派遣を後ろめたく思いながら働く人も少なくはないと思うが、
私は考え方次第だととても思う。
要領よく働く。
それが一番の利点なのかもしれない。
派遣社員と正社員の大きな違い、
それは責任の大きさだと思う。
確かに派遣社員にも仕事上の責任は生じるだろう、
しかし正社員ほどではないのも事実です。
仕事量ははっきり言って差はないのが現実、
しかし給与面での格差は歴然としている。
それは正社員の抱えているその会社での責任の大きさに他ならない、
この責任を派遣社員にも負わせようというのが正社員への道となる。
だから派遣社員が正社員に打診された場合、
同じ仕事で給料が上がるからと喜んでばかりもおれないということです。